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岡崎統合バイオサイエンスセンター10周年記念シンポジウム

10周年記念シンポジウム平成23年2月10日から12日にわたって、自然科学研究機構 岡崎統合バイオサイエンスセンター10周年記念シンポジウムが、岡崎コンファレンスセンターで開催されました。

岡崎統合バイオサイエンスセンターは、2000年4月に岡崎3研究所(分子科学研究所、基礎生物学研究所、生理学研究所)の共通施設として設立されました。自然科学研究機構発足後は、岡崎共通研究施設として現在に至っています。本センターは、分子科学・基礎生物科学・生理科学などの学際領域にまたがる諸問題に対し、総合的な観点と方法論を適用・駆使し、新たなバイオサイエンスを開拓することを目的として、3研究所に属する研究者が"研究所の枠を超えて"集う組織です。

シンポジウムでは、センターが大きな目標として取り組んでいる、生命機能分子から生命システムの全体像にせまる統合バイオサイエンスというテーマのもとに、6つの講演セッション(方法論・装置開発、生命機能分子解析(1)、(2)、生命機能分子探索、計算機シミュレーション、高次生命現象)が設けられました。センターと岡崎3研究所の研究者はもとより、最先端のバイオサイエンスを展開している国内の研究者総勢25名による講演が行われ、生命現象の統合的理解を見据えたディスカッションが繰り広げられました。初日にはポスター発表も行われ、総研大生とセンターの若手研究者を中心とする討論が大いに盛り上がりました。2日目は雪に見舞われましたが、会場の中は白熱した空気に包まれ、コーヒーブレークの場でもいたるところで熱心な議論が続けられました。会期中には、センターの設立までの経緯とこれまでの沿革を振り返る交流会とともに、将来構想に向けた意見交換会も行われました。

約180名の参加者が集い、10年という節目を迎えた岡崎統合バイオサイエンスセンターが、これを契機として新たな発展を遂げることを十分に期待させる3日間の記念シンポジウムでした。